ラニーニャ夏消息へ

イッチーくん

2009年02月10日 22:45

こんばんはイッチーです。




さて今回の話題は気象庁から発表された、
エルニーニョ監視速報№197を発表しました。
これは2009年1月のものですが、
それによると、
日付変更線付近の対流活動が不活発。
太平洋赤道域の海水温は、
中部では顕著な負偏差、西部では正偏差。
海洋表層つまり、海面から深度数100メートルの海域の水温は、
中部~東部は負偏差・中部は正偏差となりました。
つまりどういうことなのかといいますと、
ラニーニャ現象の特徴性を意味します。

ラニーニャ現象とは、基準値を0とすると、
5か月移動平均値が6か月以上アメリカ大陸の西の太平洋上の赤道付近の
海水温度が、平年値より0.5度以上低くなることをいいます。
逆に0.5度高いとエルニーニョといいます。
つまり海水温度が低いか高いかで決まります。

では何故このエルニーニョやラニーニャを気象機関では注視しているのか?

これは今後の天候に大きく影響を及ぼす可能性があるからなのです。
では今回示唆されている注意点をもとに解説します。

まず日付変更線の対流活動が不活発な点。
これは太平洋高気圧が強いことを意味し、雲の発生が少ないことを意味します。

また海洋表層西部域は日本の南の赤道付近~フィリピンの東海域、
こちらは正偏差という事ですので、この海域が海水温度が高く、
雲が発生しにくい状態だった事も意味します。

ラニーニャ発生中の場合、日本の南の太平洋高気圧が強く、
対流活動を妨げる要因のひつとです。
ただ、この太平洋高気圧の位置関係で、夏には東日本などに冷夏を
及ぼす可能性もあります。

また中部~東部は不偏差という事ですから、
海水温度が低いという事とになります。

ここでチェックポイント。
正偏差とは平均値より高気圧や晴天域の多い
海水温度が高い。
負偏差とは平均値より低気圧やその他で雲や雨が多い
海水温度が低い等を意味します。

そして今回気象庁のコンピューター予測では、
春にかけてはラニーニャ現象が持続する予測。
ただ夏にかけては次第に基準値へ戻ると予測となっています。

つまり、夏場は基準値
平年並みの太平洋上における赤道付近の海水温は、
平年並みに戻ると予想されています。

ただ、春ラニーニャ現象が現れた後だけに、
今後の天候にも影響が出る可能性があるので、
今後の状況に注視しましょう。

この記事については随時綴る予定です。











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