暮らしのデパート伊集院☆weatherblog☆

こんばんはイッチーです。

今回は台風の話題です。


大きな被害をもたらした2011　台風２号　ＵＳ　ＮＡＶＹ　衛星画像より

去年２０１０年の今頃は・・・
３月の１個発生した台風１号だけでした。
その後４月・５月・６月の発生数は０個でした。

今年は・・
６月１５日現在３個です。

さて・・この３個とは平年並みの発生数となります。
ただ今年は、
台風１号・２号と沖縄や奄美地方にかなり接近し、
特に発達した台風２号によって大きな被害を５月に与えた。

去年と今年の違い・・

２０１０年はエルニーニョ現象のちラニーニャ現象
ラニーニャ現象終息夏までに終息し、その後すぐにラニーニャ現象が発生、
６月までフィリピンの東は比較的対流活動は不活発、台風が発生しにくい
気象状態でした。

今年はどうだろう、
春までに昨年から続いていたラニーニャ現象も終息し、
現在は平常な状態に推移しています。

ということで、対流活動も日本の南は平常な活動状況と言えます。
一般的に平常な状態では、フィリピンの東やマリアナ諸島など日本の南の
ＩＴＣＺ（熱帯収束帯）は活発な時期がみられやすく、
周りより気圧が低い低圧部など台風の卵の元となる雲が発生しやすい気象状態となります。

すでにフィリピンの東からさらに東に渡って熱帯擾乱雲が発生しています。
また、フィリピンの西、南シナ海にも熱帯低気圧の雲が発生している状況です。

雲の塊となる対流雲が貿易風（偏東風）で流されながらフィリピンの東で一つにまとつにまとまって、
熱帯低気圧そして発達して台風と発達する、こういった形が今後続きそうです。

今月６月この後も新たな台風が数個発生する可能性があります。

沖縄や今後梅雨明けとなる奄美地方などでは太平洋高気圧の勢力圏内に入ってくるので、
５月より太平洋高気圧の勢力範囲が西へ拡大する為、
接近しやすい範囲は西へ移動し、接近は先島諸島・台湾・中国大陸に移って行きますが、
勢力が弱い時になった時期に発生し北上した場合は、
コースが東寄りに変わり沖縄・奄美地方さらには本州にも影響をする可能性もあります。


８月は日本付近は太平洋高気圧に覆われ接近しにくい気象状態になるりますが、
９月は次第に太平洋高気圧が弱まって、そこに台風が発生した場合、北上してくると
日本へ接近しやすくなります。
これは一般的なコースです。
今年は平年の状態とみられてはいるものの、
沖縄・奄美地方が梅雨入りが早く、沖縄地方の梅雨明けも観測史上最も早い梅雨明け（速報値）
となったりとちょっと気になる点も、
極端に沖縄や奄美地方が梅雨明けが早いと、
本州付近の気候にも影響があるというデーターも、

８月北日本・東北地方では平年より低くなる可能性の予想が出ています。
そう「冷夏」となる地方が出てくる可能性。

現時点で言える事は、
昨年２０１０年の台風発生数１４個より多い、
平年発生数２６個に近い発生も考えられます。
ただ近年２２個～２４個・・・
昨年省きます。
この個数か少し増えるか・・・
今後の発生状況見て改めて綴ります。

すでに沖縄・奄美地方では６月１５日時点で
台風の接近数は２個です。

近年台風の接近数中心から３００キロ以内に入った台風（沖縄・奄美地方）
２０１０年　６個　※台風発生数１４個
２００９年　３個
２００８年　６個
２００７年　８個
２００６年　６個
２００５年　８個
２００４年　１５個　※１９５１年観測最多接近数・全国接近数最多タイ（１９個）

次回関連の記事は８月頃に・・　　ご参考までに・・・・